
第6回OeGG担当者会議レポート
2026年8月10日(月)
「eスポーツと言えば大阪」へ ――
第6回 大阪eスポーツラウンドテーブル(OeGG)担当者会議レポート
事務局:大阪府・JeSU大阪 / 会場:OCA大阪デザイン&テクノロジー専門学校

会場入口の受付サイン。「第6回 大阪eスポーツラウンドテーブル OeGG担当者会議」が令和8年6月5日(金)に開催された
大阪府が官民連携で進めるeスポーツの推進体制「大阪eスポーツラウンドテーブル(OeGG)」。
その第6回担当者会議が開かれ、新たに参画した企業・学校の紹介と、各社のイベント報告、
そして今夏に大阪で開催される大型大会をめぐる連携の議論が交わされた。会議のハイライトをレポートする。
■ 開催概要
日時:令和8年(2026年)6月5日(金)15:00〜17:00(14:30受付開始)
会場:OCA大阪デザイン&テクノロジー専門学校10階(大阪市西区北堀江2-4-6)/オンライン併用のハイブリッド開催
事務局:大阪府・JeSU大阪(大阪府eスポーツ連合)

会場となったOCA大阪デザイン&テクノロジー専門学校
■ 「全員参加型」で大阪のeスポーツを盛り上げる
OeGGは、eスポーツを大阪独自のエンタメコンテンツとして発展させるとともに、関連産業の拡大を目的に活動するプラットフォームだ。
取り組みの柱は二つ。一つはeスポーツの魅力発信で、メンバーが多様な可能性を積極的に発信し、
府民の認知度向上や府内企業・団体の活動を後押しする。
もう一つはeスポーツを活用した取り組みの展開で、メンバー同士が情報共有や意見交換を行い、
それぞれのリソースを持ち寄って相互に連携し、新たな取り組みを生み出していく。
掲げるのは「eスポーツと言えば大阪」と言われる地域ブランドの確立だ。
特定の人だけが動くのではなく、参加メンバー全員が主体性を持つ「全員参加型組織」を特徴とし、
会議は今年度およそ3か月間隔での開催を予定。次回は8月、その後11月、1月が見込まれている。

会場の大型スクリーンに映し出されたOeGGの活動方針。事務局を大阪府・JeSU大阪が担う推進体制も示された
■ 新たに加わった顔ぶれ
◆ 株式会社産業経済新聞社 大阪本社 ―― メディアの力で新しい接点を
今回新たに参画したのが、産経新聞社の大阪本社だ。新聞・スポーツ紙の発行に加え、Webメディア「産経ニュース」や
世界最大級のゲームメディア「IGN」日本版の運営など、デジタル領域でも幅広く展開。
高校生ダンス大会「ダンススタジアム」など青少年向け事業のノウハウも豊富だ。
eスポーツ分野では、高校eスポーツ大会「STAGE:0」へのメディアパートナー協力に加え、新聞販売店を通じた
高齢者向けのeスポーツ体験会も実施。脳機能の活性化など健康面の効果も期待され、好評だという。
担当者は「大阪は産経新聞発祥の地。新しい文化やコミュニティが生まれる場面で役に立てれば」と意欲を語った。
◆ 香里ヌヴェール学院 中学校・高等学校 ―― 部活から進路へ
寝屋川市香里園にある同校は、2023年にeスポーツ同好会を発足。授業ではMinecraftを使ったプログラミング学習を取り入れ、
オープンスクールには多くの小学生が集まるなど高い人気を集めている。生徒主体の企画「サマーチャレンジ」や文化祭では、
大乱闘スマッシュブラザーズやストリートファイターの大会を生徒自身が運営した。STAGE:0や全日本高校eスポーツ選手権にも出場。
ゲーム制作会社の見学が、プログラミングやグラフィックデザインへの関心、ひいては進路選択につながった例もある。
担当者は「ゲームをやりっぱなしで終わらせない。集客や告知の改善を生徒自身に考えてもらい、進路実現に結びつけたい」
と教育的な狙いを強調した。
■ 加盟団体の活動発表
◆ eスタジアム株式会社 ―― “もう一つの居場所”をつくるeスポーツ施設を
全国9店舗展開するeスタジアム株式会社からは、フラッグシップであるなんば本店の取り組みが紹介された。
同店はなんばパークス1階に位置し、「ただゲームをして帰る場所」ではなく、体験から何かを生み出す“オルタナティブセカンドプレイス
(もう一つの居場所)”をコンセプトに掲げる。ゲームIPとのコラボイベントや社会見学・職業体験のほか、
元不登校の生徒が通う中学校と連携し、施設での学びを出席扱いとする日本初の試みにも取り組む。
5月30日にはeスタジアムなんば本店で「日韓eスポーツ交流戦」が開催され、eスポーツ先進国・韓国の選手と大阪の学生がチームで対戦し、
国際交流と次世代育成の場として盛り上がりを見せた。
◆ 株式会社PACkage ―― 大型イベントの成功と今夏の展望
イベント運営を主軸とする株式会社PACkageからは、3〜5月に開催した催しの結果と、6〜8月の予定が共有された。
京セラドーム大阪での「ゲームパビリオンJP」は来場者約2,000名・出展約130タイトルを集め、
グランキューブ大阪で開いた「シャドウバース エクストラチャンピオンシップ」は3,000人規模のチケットが約1週間で完売した。
同社が運営改善の成果として挙げたのは三点。来場者の会員化によるリピーター獲得、社内システム刷新による
イベントレポートの3日以内作成(AI活用)、そしてブランドごとに分かれていたSNS発信の一本化だ。
いずれも集客効率や情報拡散の向上につながったといい、こうした実践知をメンバー間で共有していく姿勢を見せた。
今後も「PACFES」など多彩なイベントを予定している。

株式会社PACkageが共有した6〜8月のイベント開催スケジュール(配信スライドより)
■ 今夏、大阪で「STAGE:0 2026」
会議の後半で大きな注目を集めたのが、株式会社電通が手がける高校生eスポーツ大会「STAGE:0」だ。
2019年にスタートした“eスポーツの甲子園”とも呼ばれる国内最大級の大会で、今年は8タイトル・約8,000人の高校生が参加する。
全国大会のグランドファイナルは8月14・15・16日、大阪城公園内のクールジャパンパーク大阪で開催。
あわせてグランフロント大阪でのパブリックビューイングも決定し、タレントやストリーマーを交えたステージコンテンツも予定されている。
電通の担当者は「単なる競技大会ではなく、若者が主体的に参加できるプラットフォームへ進化させたい」と語り、
サウジアラビアをはじめとする中東・インドへの国際展開構想にも触れた。質疑では、通信制高校を運営するブロードメディア株式会社から
「競技性を重視するのか、より幅広い参加者に向けたエンタメ性を重視するのか」「集客のフックをどう増やすか」
といった問いが投げかけられた。電通側は、競技性を保ちながらもカジュアルに参加できる仕掛けや、
パブリックビューイング会場での集客施策、メディアの強みを生かしたキャスティングなどを通じて、幅広い層に届ける方針を示した。

㈱電通が提示した「大阪府・OeGG × STAGE:0」連携のディスカッション資料(配信スライドより)
■ 大阪府×JeSU大阪 ―― 本気で大阪を“聖地”に
今年度、OeGGの推進体制は大きく前進した。事務局を大阪府が担い、新たにJeSU大阪(大阪府eスポーツ連合)がタッグを組む体制が始動。
大阪のeスポーツ振興を、行政と専門団体が二人三脚で本格的に加速させていく。締めくくりに登壇したJeSU大阪の代表理事は、
力強くこう呼びかけた。「大阪府とJeSU大阪だけで空中戦をしていても何も生まれない。eスポーツ×観光、eスポーツ×教育――
皆さんが持つアセットやコンテンツとの掛け合わせで、大阪の都市魅力を本気で高めていきたい。
ここは形だけ参加して情報を得て帰る場ではなく、本気で議論し、実現していく場にしたい」。
新しいメンバーを迎え、今夏には大型大会「STAGE:0 2026」も控えるOeGG。大阪府とJeSU大阪が事務局として旗を振り、
参加各社の強みを「eスポーツ×○○」で掛け合わせながら、「eスポーツと言えば大阪」の実現へ――
官民連携の歩みは、今年度さらに加速していく。次回会議は8月に開催される予定だ。
OeGGメンバー紹介https://www.oegg-osaka.com/partner